2021年度　第3戦　vs.Cheese

<試合経過＞

前節でヤマハドラフターズを1⁻16で撃破し1勝1敗で迎える今期第三戦は開幕戦と同カード、過去0勝8敗1分の難敵Cheeseとの再戦。この日は新人4名が参戦し15人体制。　

APPR先発マウンドには開幕から三戦連続先発となる尾中4。初回先頭打者の初球、左打者のつま先に当てる死球を与えてしまい無死1塁。プレイボールと同時の死球がこの試合展開を示唆していたのかも知れない。尾中4は落ち着いて後続を中飛・三振と二死を奪うがこの間に走者が盗塁二つで3塁まで進塁。続く4番打者は強いスイングながらやや詰まったショート正面への打球、晴天続きで硬くなったグラウンドでやや跳ね方が変わったか名手中井32がこれを掴み損ねてしまい無安打で1点先制を許す。　その裏一死から2番中井32が敵失で出塁、3番山本69の遊ゴロで走者入れ替わり山本69の盗塁で二死2塁とすると、ここまで二試合で3安打の4番福山00が三遊間を破るクリーンヒット！2塁から本塁を狙った山本69が決死のヘッドスライディングを敢行するが相手レフト・ショートの好連携で間一髪タッチアウト。強打のCheeseは守備も堅い。　2回表、一死から尾中4が相手代表の頭部に死球を当ててしまい特別代走を適用。幸い怪我には至らず、尾中4がこの回は後続を断って無失点。しかし1-0で迎えた3回表、先頭打者に四球を与えると続く2番打者のセーフティーバントが決まり無死1.3塁、3番打者の遊ゴロの間にまず1点。強打の4番打者は見事三振に仕留めるも、ここから二者連続タイムリーを浴びて3点目、更に前打席頭部死球の相手代表に再び死球を与えると8番打者にタイムリーツーベースヒットを許してしまいこの回4失点、5⁻0と点差拡大。 　5点を追うAPPRは4回裏、新人4人に打順が回る。ほぼ野球経験ナシの4人であったが、先頭善道の投手後方への飛球をこれまで何度も美技を演じてきた相手ショートが落球する失策。好守の相手ショートのエラーで一気に試合の流れが変わる。続く堀尾の平凡なゴロを相手サードが大きく弾き無死1.2塁。3番目に打席に立った山本はフルスイング及ばず三振に倒れるが続く新妻が振り抜いた打球は左中間真っ二つ！善道・堀尾を還す2点タイムリーツーベースヒットとなって5-2。まさかの新人4人での2得点で盛り上がるAPPR打線、1番に返って香田1が負けじと左中間最深部に到達するタイムリースリーベース！2番中井32もショート頭上をライナーで破るレフト前タイムリーで続き5⁻4と1点差。3番山本69は三ゴロに倒れるが4番福山00が敵失で繋ぎ二盗を決めて二死2.3塁。ここで5番尾中4が自らを助けるレフト前同点タイムリーを放ち一気に試合を振り出しに戻す。こうなると完全に試合の流れはAPPR、続く6番今野12が放った放物線はレフト最深部で弾む逆転エンタイトル2点タイムリーツーベース！何と一挙7得点で5⁻7と大逆転に成功。　難敵Cheeseを逆転したAPPRだったが直後の5回表、安打と失策で1点を失い1点差とされた尾中4は更に安打と四球で二死ながら満塁のピンチ。ここで相手2番打者に右中間へ走者一掃のタイムリーツーベースを許しこの回4失点。2点のリードを奪ったのもつかの間、すぐさま3安打集中で9-7と再逆転を許す。　その裏APPRも2つの四球で一死2.3塁とし、土井GMの遊ゴロで三走砂田34が本塁を突くが相手ショートの冷静なバックホームに阻まれ二死。しかしこの二死1.3塁のチャンスに二度目の打席に立った善道が見事に三遊間を破るタイムリーヒットを放ち3塁から奈良17がホームイン！ここでも新人の大活躍で9-8と再び1点差に迫る。 　何とか1点差で反撃に移りたいAPPRだったが6回表に安打と四球で一死2.3塁のピンチを迎えた尾中4、ここまで2死球の相手代表がファウルで粘り尾中4が投じたカーブを完璧に狙い撃ち！ライトへの2点タイムリーとなり11⁻8と点差は3点に拡大。ここでもCheeseは尾中4の投球パターンを完全に読み切っていた模様。流石としか言いようがない。　しかしAPPRは3点差を追う7回裏に猛反撃。先頭中井32がこの日2本目の安打で出塁し山本69が敵失で繋いで無死1.2塁。4番福山00・5番尾中4は共に相手好守に阻まれ二死1.2塁となるが、6番今野12が高目に浮いた変化球を左中間に運ぶ2打席連続タイムリーを放ち2塁から中井32が生還。11⁻9とすると続く7番松下3がその初球を捉えた！逆方向への低いライナーが左中間を破ると三走山本69に続き一走今野12も一気にホームへ、値千金の同点2点タイムリーツーベースヒットとなって11⁻11と再び同点に追い付く。　7回までに両チーム計20安打で11⁻11となった大激戦であったが最終回に明暗が分かれた。APPRは7回表に砂田34が二番手として登板、2四死球を与えるも無失点。8回表には福山00が昨年の開幕戦以来13ヶ月振りにマウンドへ。2四球を与えながらも快速球で巧打の1番打者から三振を奪う等の好投で無失点。そして迎えた9回表、再びマウンドに上がった福山00は先頭3番打者に四球を与えるとここから突如制球を乱してしまう。4番打者に死球を与えると、5番・6番と三者連続デッドボール。これで動揺したか、福山00は更に1つの死球を含む5つの与四死球。この回だけで9四死球、5つの押出しなどで6失点と大きく崩れてしまい17⁻11。この日のチーム計8与死球は史上最多記録。 敗戦投手：福山1敗 　6点差の9回裏、新人善道からの攻撃に三度目の奇跡を期待するが、結局三者凡退に倒れて17⁻11。新人4名の大活躍に触発され、17点を奪われながらも一度は逆転し、再逆転後にもう一度同点に追い付くなど素晴らしい粘りを見せた試合だったがCheese戦10度目の挑戦も及ばずこれで0勝9敗1分。初勝利は又してもお預けとなった