2020年度 第13戦(最終戦) vs. あらたーず
コロナ禍で大幅に始動が遅れたAPPR2020もいよいよ最終戦、相手は今期1勝1敗の宿敵・あらたーず。実に8年連続となるお互いのシーズン最終戦での対戦となった。
APPR先発は全て完投で3勝を挙げハーラートップを走る松好8。1回表二死3塁から4番打者の場面でパスボールの間に1点を先制されるが、5番打者の1.2塁間への痛烈な打球をセカンド山本69がダイビングキャッチして追加点は阻止。続く2回表も2つの四球で再びピンチを招くもこのイニングのアウトを全て三振で奪う力投で無失点に切り抜ける。
早期に同点としたいAPPRは2回裏一死から今野12が四球で出塁、続く松田97の放った飛球を相手センターが落球して一死1.2塁。尾中4倒れて二死となるが山本69が鋭く打ち返した打球が相手ピッチャーのグラブを弾く強襲安打となって二死満塁。続く奈良17へのワイルドピッチで今野12が本塁を駆け抜け1-1同点に追い付く。
しかし直後の3回表、松好8は上位打線を危なげなく抑えて二死、3番打者も鋭く曲がり落ちる変化球で三振…と思った投球が大きく弾んで振り逃げとなり二死1塁。更に盗塁とワイルドピッチで二死3塁とされると4番打者の痛烈なライナーがファースト今野12のグラブを弾くタイムリー強襲安打となり2-1と再びあらたーずがリード。
4回表のピンチを併殺で切り抜けたAPPRはその裏、1番香田1が右中間へライナーで運ぶヒットで出塁し即二盗、更に2番松好8の進塁打で3塁まで進む。ここで3番尾崎45が逆風を衝いて右中間を真っ二つに破るタイムリーツーベースを放ち香田1還って2-2同点。期待の4番福山00はファーストファウルフライに倒れて二死となるが5番今野12がレフト左へ痛烈なライナーのヒットを放ち2塁から尾崎45が好走塁で生還、逆転タイムリーとなって2-3とこの試合初めてリードを奪う。
ところが直後の5回表、あらたーずがすかさず反撃。この回先頭打者がレフト前ヒットで出塁し二盗を決めて無死2塁とすると次打者の場面でディレードスチールを敢行、2・3塁間での挟殺プレイでAPPR守備陣にミスが出てしまい3-3同点。更に四球と盗塁などで二死ながら走者を3塁に置き3番打者の打球は三遊間への高いバウンド、名手ショート香田1がこれを捌いて1塁送球するも僅かに及ばず内野安打となりこの2点目、4-3と再逆転を許す。
追う立場となったAPPRも5回裏、山本69が敵失で出塁し奈良17が四球で繋いで無死1.2塁と一打同点のチャンス。ここで谷口31が逆らわずセンター方向へ鋭いライナーを放つ!同点打!?と思ったこのライナーを相手セカンドがバックハンドで好捕、そのまま2塁ベースを踏むとすぐさま1塁転送、あわやトリプルプレイかという場面であったが奈良17が好判断で帰塁して辛うじて1塁はセーフ。併殺となって二死1塁から松下3が四球で繋いで再びチャンスを拡大するが、前節で会心のタイムリーヒットを放った土井GM55がアウトコース一杯の変化球で三振に倒れて結局この回は得点ならず。
チャンスの後にピンチあり。6回表、続投の松好8は先頭打者に四球で出塁を許すが次打者のセカンドゴロを山本69-香田1-松下3の好連携、今度はAPPR守備陣がダブルプレイ返し。これでピンチを凌いだかに見えたが、やや制球に苦しみ始めた松好8が次打者に四球を許すと続く打者のキャッチャーフライを福山00が掴み損ねて二死1.3塁。更に一走が盗塁を決めて二死2.3塁から9番打者が左中間へ打ち返すタイムリーヒット、三走に続いて二走も一気に3塁を蹴って本塁突入するがセンター尾崎45からの好返球を中継したショート香田1からキャッチャー福山00へストライク送球!完璧な中継プレイで二走を本塁封殺するビッグプレイが飛び出し追加点を阻止する。
両チームが持ち味を発揮し取ったら取り返す、併殺には併殺返しという目まぐるしい展開の試合は6回裏、5-3と2点を追うAPPRが猛反撃。この回先頭の1番香田1が敵失で出塁、盗塁とワイルドピッチで3塁まで進み無死3塁から2番松好8が鮮やかにライト前へ弾き返すタイムリーヒットを放ち5-4。続く尾崎45は前打席で同点二塁打を放った勢いそのままに弾丸ライナーのファイルを連発した直後にライトオーバーの会心の一撃!これが松好8を還す値千金の同点タイムリースリーベースとなって5-5、この試合三度目の同点とする。俄然盛り上がるAPPRベンチ、続く4番福山00が四球で繋いで即二盗、無死2.3塁として三試合連続タイムリーの今野12を迎えるがここはセンターへの浅いライナーに倒れ一死2.3塁。逆転への期待を背負って打席に入った松田97の打球は前進守備の三遊間へ、勝利への執念を見せ全力でスタートを切った松田97であったが自らのバットが足に当ってバランスを崩してしまい激しく転倒、そのまま動けなくなり試合中断。不運にも大きなケガとなってしまい試合続行不能となったため両チーム合意の下ここで試合終了。6回裏二死コールドゲーム、5-5の引き分けでAPPR2020最終戦を終えることとなった。
宿敵・あらたーずとの対戦成績1勝1敗で迎えた今期最終戦は5-5のドロー。例年より約2ヶ月遅れで開幕したAPPR2020は全13試合を戦い今期通算戦績は5勝6敗2分で全日程を終了。この試合、先発松好8は勝利こそ逃したものの6イニングスを7奪三振自責点1の好投でシーズン5試合目の完投。打線は二度に亘る同点劇を演じた尾崎45を始め松好8・今野12がそれぞれ適時打を放ち、リードオフマン香田1は1安打2盗塁2得点と持ち味を発揮して強打のあらたーずに再三追い付く素晴らしい粘りで引き分けに持ち込んだ。
シーズン序盤はチームとしてのペースが上がらず9月終了時点で2勝5敗と苦しい状況が続いたが、10月以降は香田1・中井32の1・2番コンビが活躍して得点力アップ、松好8を中心に尾中4・松田97ら投手陣もピンチを迎えた場面でも失点を最小限に防ぐ投球術を発揮し3勝1敗2分けと接戦でも負けない試合展開を演出。難敵Cheeseとは三度対戦し結局初勝利を挙げることはできなかったが二度に亘る延長戦を演じるなどあと一歩まで追い詰めた。宿敵・あらたーずとは上述のように1勝1敗1分と完全互角、また初対戦で破れたももいろクローザーZにも二度目の対戦でリベンジを果たす等、非常に内容の濃いシーズンとなった。特筆すべきは全13試合を通じて助っ人0、全ての試合を新加入選手を含むオリジナルメンバーだけで戦い抜いた点である。最終戦で全力プレーの結果不運にも負傷してしまった松田97の早期回復を祈りつつ、チームとして更なる飛躍に向けて今期をレビューし想いを新たに来シーズンを迎えたい。
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