2020年度 第11戦 vs. あらたーず
MOLD、ももクロと難敵に連勝して迎える第十一戦は宿敵・あらたーずとの今期二度目の対戦。前回対戦時は2点差の最終回に4点を奪って逆転、その裏を1点に抑えて逃げ切る大接戦を制しているが、通算戦績は11勝31敗2分とまだまだビハインド。
APPR先発は第九節で6イニングス自責点0の快投を演じて2勝目を挙げた尾中4、この試合8回1/3を投げれば今期規定投球回数到達が確定する大事なマウンド。初回先頭打者に内野安打で出塁を許すが後続を断って無失点に抑えると、2回表も内野ゴロ3つで三者凡退と素晴らしい立ち上がり。
来期を見据えた新打順で臨むAPPR打線は初回相手先発の立ち上がり2つの四球で走者を出すが走塁ミスなどがあり無得点。2回表にも山本69がチーム初安打となるセンター前ヒットを放ち、青嶋15の四球などで先制のチャンスを作るが後続倒れて無得点。
0-0で迎えた3回表、尾中4が先頭打者に痛恨の死球を与えると内野失策と四球で無死満塁、打順上位に返って1番打者のドライブの掛かったライナーをライト松田97が目測を誤り落球してしまいまず1点。更に満塁から尾中4牽制悪送球で1点を追加されると2番打者の内野ゴロで3点目、3番打者には左中間への適時二塁打を浴び、4番打者の強い打球を好守のサード松好8が弾く失策などディフェンスの乱れが連鎖してしまい被安打は僅かに1ながら一挙5失点。
5点を追う展開となったAPPR、3回裏にも今野12左前安打・谷口31四球で一死1.2塁のチャンスを作るも西岡53がサードゴロ併殺に倒れてこの回も無得点。しかし4回裏、一死から武田30が中前安打で出塁し二盗を決めて二死2塁から3番福山00が高目のストレートを豪快に叩くと打球は広い豊岡球場の最深部に到達するセンターオーバーのタイムリーツーベースヒット!ようやく1点を返して5-1。続く4番松田97も逆方向に鋭いライナーを放つがショート正面への打球となりこの回は1点止まり。
5回表、尾中4は1番打者にヒットを許し一死2塁と得点圏に走者を背負うが、ここから強打のあらたーず3番・4番を見事連続三振に仕留めてピンチを切り抜ける。
尾中4の好投に応えたいAPPR打線、5回裏先頭で打席に立った尾中4が四球で出塁、続く奈良17はサード正面へのゴロとなるが併殺を焦った相手サードがセカンドに悪送球し無死1.2塁。山本69倒れて一死から青嶋15の平凡なショートゴロを今度は相手ショートがファンブル、オールセーフとなって一死満塁。ここで松下3が冷静に押し出し四球を選んでこの回ノーヒットでまず1点。続く今野12がインサイドへの投球を肘を畳んでレフト左へ弾き返すタイムリーヒットを放ち奈良17が生還。更に川見10サードゴロの間に青嶋15がホームイン、この回3点を奪って5-4とクロスゲームの展開に持ち込む。
ここからは見応えのある投手戦、APPR先発尾中4は毎回のように得点圏に走者を背負いながらも要所でギアを上げ狙って三振を奪う気迫のピッチング。一方あらたーずは6回裏から二番手投手が登板。この回先頭西岡53がセンター前クリーンヒットで出塁、一死から1番武田30も内野安打で続くが2番中井32のファウルフライで飛び出してしまった一走武田30が併殺に倒れ無得点。7回裏にも4番松田97がヒットで出塁するも後続なし、8回裏は三者凡退とあと一点が遠い。 9回表、自身初の完投を目指して9度目のマウンドに上がった尾中4は安打で走者を許しながらも後続を断って無失点で切り抜け5-4、1点差のままAPPR最後の攻撃へ。
9回裏APPRはここまで2安打の今野12が三邪飛に倒れ一死、続く川見10のサードゴロ、川見10の全力疾走が敵失を誘い一死1塁。谷口31は惜しくも三振に倒れるが続く松好8が意地の一振りでセンター前に運び二死ながら1.2塁。打順1番に返って武田30が打ち返した超変則回転の打球は投・一・二間で大きく弾みファーストの頭を越える内野安打。同点・逆転に向けたAPPR打線の想いが生んだ幸運なヒットで二死満塁、一打同点・逆転サヨナラの場面で迎えるはこの試合前まで実に打率5割・恐怖の2番打者中井32。四球、失策の可能性を含めれば理論上APPRが同点または逆転とする確率50%以上!中井32は2ストライクからファウルで粘って相手投手の失投を待つ、完全に中井32優位の対決であったが最後は相手投手の投じた変化球にの前に力のない投ゴロに倒れ5-4、1点差のまま試合終了。
宿敵・あらたーずに対し3回表に四死球と失策の連鎖で許した5点を最後まで取り返せず悔しい1点差での敗戦。先発尾中4は自身初となる9回完投、被安打8・奪三振7・四死球2・自責点0!とほば完璧な投球内容。何とかして完投を勝利で飾らせたい試合であった。打線も4回裏に福山00の見事な適時二塁打で1点を返し、続く5回裏には相手のミスに今野12適時打などを絡めて3得点。5点を失った直後にしっかり得点を奪い返し1点差に迫る攻撃はできていたが最後は『あと一本』が勝負を分けた。
今期第三節で1点差勝利を収めた宿敵あらたーずに対し二度目の対戦で1点差敗戦。これで今期通算4勝6敗1分けとなり勝率5割で今シーズンを締め括るためには残り二試合を連勝するしかない。次節を確実に勝利すれば、12月の今シーズン最終戦は今期1勝1敗で迎える宿敵あらたーずとの最終決戦となる。勝利あるのみ。
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